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2024年05月24日
母の日から6月初旬にかけて

青空に新緑が映える梅雨前のこの季節は、とても過ごしやすくて、いい季節ですよね。

しかし、私にとって、この季節は、司法試験の受験時代をよく思い出す季節なのです。

 

旧司法試験では、毎年、母の日(5月第2日曜日)に、

短答式試験があり、6月初旬にその合格発表がありました。

短答式に受かった者だけが、司法試験の天王山、論文試験を受けることができました。

言い換えれば、短答式に落ちると、その年は終了となってしまうわけで、

落ちることが許されない試験であったのです。

 

また、短答式に受かっても、論文試験に不合格となると、

次の年は、また短答式試験からスタートしなければならないものでしたので、

短答式試験は、ベテラン受験生もたくさんいる中での、ハイレベルな戦いであったのです。

だいたい15%ぐらいの合格率であったと思います。

 

しかも、マークシート試験であったのですが、憲法20問、民法20問、刑法20問の合計60問を

3時間半ぶっ続けで解くという、体力的にも精神的にも、とてもハードな試験でした。

 

毎年この季節になると、短答式試験を受けている最中にお腹が痛くなる夢や、

短答式試験の合格予想点に1点足りなくて、合格発表までソワソワしている夢や

短答式試験を落ちて茫然自失となっている夢を

20年以上経った今でも、よく見るのです。

それだけ、私の心の中に深く刻まれていることなんですね。

 

夢から目覚めて、自分が今弁護士であることを確認すると、とてもホッとするんですよね。

夢に向かってまっしぐらであったころのなんとなく苦い思い出です。